屋外に設置されている給湯器は水が漏れていても気づきにくいですが、お湯が出なかったり、お湯の温度が安定しなかったりなどの症状があったら、水が漏れているかもしれません。
ところで給湯器から水が漏れる原因はどこにあるのでしょうか。
本記事では、給湯器のトラブルで多い水漏れの原因と修理を依頼する前の対処法などを解説します。業者を呼ぶ前に確認しておきたい方はぜひ参考にしてください。
*現在コロナの影響により、各メーカーにて給湯器の在庫不足が続いております。給湯器直販センターでは自社の倉庫で常時1,000台以上の給湯器を完備していますので、給湯器交換をお考えの方はぜひご相談ください。
給湯器が水漏れを起こしていたら確認すること
水漏れを確認するために、まず、水道メーターを見てみましょう。
メーターの中に「パイロット」というマークがありますが、水を使用するとパイロットは回る仕組みになっています。
家の中で水を使っていないときはパイロットが停止していますが、水を使用していないときでも回転しているのであれば、水漏れがどこかで発生していることになります。
給湯器の水漏れトラブルはよくあることですが、放置しておくと、危険な状態になりかねません。
例えば、一酸化炭素中毒や、漏れた水により周囲の電気系統がショートすることなどのリスクが考えられます。
そのため、水漏れが疑われた場合は、まず給湯器の運転を止めることが大切です。
給湯器の種類により止め方は違いますが、パネル操作になっているものが一般的ですので、パネルの電源をオフにします。
マンションなど賃貸住宅に住んでいる方は、管理会社へ連絡しましょう。
給湯器が水漏れしてしまう原因
給湯器の水漏れが起きる原因は、以下の3つです。
経年劣化
給湯器の配管や本体の部品は、7~10年経つと劣化してきます。
特に繋ぎ目は、パッキンのゴム部分が摩耗したり、固くなってひび割れが起きたりしやすいので、注意が必要です。
ゴム部品が劣化すると本来の弾力性が失われるため、水漏れしやすくなります。
配管の凍結
冬に多いのが配管内の水の凍結による水漏れのトラブルです。
配管内で凍った水は行き場がなくなり、配管を破裂させてしまいます。
そして、氷が溶けたときに破裂している箇所から水が漏れるというわけです。
冬場、気温が急激に下がったときに起こりやすい配管凍結ですが、寒冷地用の給湯器を使っていることが多い雪国よりも、比較的暖かい関東以南の地域でよく起こるトラブルです。
初期不良、施工不良
給湯器を設置したばかりなのに水漏れを起こす場合は、初期不良か施工不良の可能性があります。
取り付け時の配管の接続が甘かったため、そこから水漏れするケースがほとんどです。
設置後すぐに症状が現れる場合もあれば、時間とともに配管に徐々に負荷がかかっていき水漏れを起こす場合もあります。
給湯器が水漏れしてしまった場合の対処法
給湯器の水漏れは業者に修理してもらうことになりますが、業者がくるまでの間の対処法を解説します。
まず、給湯器の電源をオフした後は、水漏れがどの場所で起きているのかを確認しましょう。
水が漏れている箇所を把握しておけば、修理を依頼する際に詳しく伝えられます。
水漏れしやすい箇所は、水抜き栓、配管接続部、給湯器本体の3か所です。
水抜き栓から水がポタポタ落ちているときは、機器内部の減圧や冬場の凍結防止のために自動的に水が抜けていると考えられます。お湯が出ていれば問題ありません。
配管接続部や給湯器本体から水が漏れている場合は、給湯器のすぐ下にある止水栓を閉めます。
戸建ての場合は、メーターボックス中にある止水栓を回すと閉まります。
その後、修理を依頼しますが、給湯器の寿命は一般的に7~10年程度ですので、10年以上経った給湯器の場合は、買い替えが必要になるかもしれません。
特に配管が凍結した場合、全体交換が必要となるケースが多く、費用もかかります。
冬場に長期間家を留守にするなど、給湯器を使用しないときは、凍結を防止するために水抜き対策を忘れずに行いましょう。
また、新品の給湯器の水漏れは施工不良の可能性が高いので、取り付けをした施工業者にすぐに連絡しましょう。
水漏れが起きた際はどこに連絡するのか
お住いの住宅タイプによって、連絡すべき場所が異なります。
こちら本記事では、給湯器の水漏れがあった際はどこに連絡すればよいのかを詳しく解説しています。
ぜひご覧ください。
給湯器が水漏れしていたら、水道代はどうなるのか
給湯器が水漏れを起こしていると、水道代は当然上がってきます。
水漏れに気づかず、長期間放置しておくと、高額な請求書が届き、初めて水漏れに気づくことがあります。
水漏れにより水道料金が上がった場合、支払う必要があるのか疑問に思う方もいると思いますが、まずはお住まいの地域の水道課へ相談してみるとよいでしょう。
水漏れが自宅内で発生したのではなく、屋外の水道管からの水漏れなどが原因の場合は、
自治体にもよりますが、水道料金の減額・返金に対応してくれます。
基本的には、自宅の外側で発生した水漏れに関しては、水道局が管理しているため、料金を負担する必要は無いと考えてよいでしょう。
水道代の減免申請の方法
減免申請の方法は、自治体により異なりますが、通常は以下のような手順です。
1.給水管に生じた水漏れ(水道メーターから蛇口までの間)を確認
2.業者に修理を依頼
3.修理完了後、水道局の「漏水減額請求書」に必要事項を記入し、修理担当業者の請求書や領収書のコピーを添付し、地域サービスセンターへ提出
4.減額決定を待つ
水道料金の減額・返金を受けるには、以下のような条件があります。
水道料金の減額・返金対象となる条件
・使用者に過失が無い場合(地中の給水管の水漏れなど)
・自然災害などにより水道管が傷つき漏水した場合
ただし、実際に使用した水の料金も請求額に含まれるため、全額が免除にはなりません。通常は、水漏れが起きる前の2か月から4か月の平均の水道量を参考にして、平均値を超えた金額の一部(50%から70%)が減額されるようです。
その他の給湯器周りのトラブルについて
水漏れ以外にも給湯器周りのトラブルで悩まされる方は多いです。
異音がする、ガス臭がする、電源がつかないなど様々。
こちらの記事では給湯器が故障する原因と対処法について解説しておりますので、是非ご参照ください。
給湯器の水漏れは放置せず業者に相談しよう!
今回は、給湯器の水漏れについて解説してきました。
給湯器が水漏れしたときの原因と対応がご理解いただけたと思います。
水漏れを放っておくと、水道代が高くなるだけでなく、思わぬ事故を引き起こす可能性もあります。
給湯器の水漏れに気づいたら早めに業者に相談しましょう。
給湯器直販センターでは、関東や関西など都市部を中心に給湯器の修理や交換を行っております。もし給湯器が水漏れを起こしてお困りの方がいましたら、給湯器直販センターまですぐお問い合わせください。最短60分で現場まで駆け付けて対応を行います。
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