給湯器の設定温度を適切なものに見直すことで光熱費の節約につながる可能性があります。
またSNSでは、「一定以上の温度に設定しなければ水栓が故障してしまう」という噂が話題になったこともあります。
では具体的に、どれぐらいの設定温度にすればよいのでしょうか。そもそもその噂は本当なのでしょうか?
本記事では、給湯器おすすめの設定温度について解説していきます。
設定温度による故障が心配な方や、節約術をお探しの方はぜひ最後までご覧ください。
「給湯器の設定温度が42℃以下だと水栓が故障する」噂は本当?
2021年1月頃、一般ユーザーによる「給湯器の設定温度を42℃以下にすると、お風呂のサーモスタット混合水栓の寿命が半分になる」という投稿がSNSで話題になりました。
この投稿を読んでご不安になられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論からいうと、給湯器の設定温度を42℃以下にしたからといって必ずしも水栓の寿命が半分になるというわけではありません。
「Jタウンネット」の記者が同件についてTOTOに取材した内容によると、設定温度が低かったことが原因で水栓が故障したという例は、少なくとも2021年の2月時点では一件もないことが確認されています。
参照:Jタウンネット
ただし、メーカー側からは、サーモスタット混合水栓を使っている場合は給湯器を50℃~60℃に設定することがおすすめされています。
そもそもサーモスタット混合水栓とは、お湯の温度を一定に保つことのできる水栓のことです。
そのため、給湯器の設定温度が突然変わっても、シャワーから出るお湯が急に熱くなったり冷たくなったりするということが起こりにくいです。
サーモスタット混合水栓は、その仕組み上、給湯器の設定温度よりも10℃程度ぬるいお湯が出るという特性があります。
そのため、40℃のお湯に浸かりたいのであれば給湯器側では50℃に設定するという使い方になります。
光熱費の節約の面で考えるおすすめの設定温度
サーモスタット混合水栓を使っている場合は、給湯器のおすすめの設定温度は50℃~60℃であることがわかりました。
それでは、サーモスタット混合水栓を使っていない場合や、お風呂以外にキッチンでお湯を使う場合はそれぞれどの程度がおすすめなのでしょうか。
ひとつの基準として、光熱費の節約という考え方があります。
給湯器の設定温度が高ければ高いほど、より多くの電気やガスのエネルギーが必要になります。
そのため、設定温度が高いと光熱費は高くなり、反対に、低くすると光熱費の節約につながるということです。
中には、設定温度上では熱くしているものの、手元の蛇口で調節して設定温度よりもぬるいお湯を使っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
光熱費の節約という面では、実はこの使い方はおすすめできません。
なぜなら、蛇口で温度を調整するときは、一度給湯器で高温のお湯を作ってから、蛇口側で水を混ぜてぬるいお湯を出しているためです。
実際に使うお湯はぬるいにもかかわらず、一度高温のお湯を沸かすためにたくさんのエネルギーを使っているので、結果的に光熱費が多くかかってしまいます。
そのため、光熱費の節約という面では、はじめから適温と感じる温度に設定するのがおすすめです。
お風呂は40℃前後、キッチンで食器を洗う際は30℃前後から設定して様子を見てみましょう。
また、夏は外気温が暑いため、冬よりも設定温度を1~2℃下げるのもおすすめです。
給湯器の設定温度以外でのおすすめの節約術
設定温度を適温にするほかにも、給湯器にかかる光熱費を節約するおすすめの方法はいくつかあります。
節約術①追い焚き機能を使わない
お風呂の追い焚き機能は便利なのでつい使ってしまいがちですが、温かいお湯を長時間キープするということはそれだけエネルギーが必要になるということです。
そのため、追い焚き機能の使用頻度を抑えると光熱費の節約になります。
複数人の家族で暮らしている場合は、間隔をあけずに、前の人がお風呂から上がったらすぐに入るようにすると追い焚き機能はあまり必要なくなります。
また、浴槽にふたをしてお湯を冷めにくくするという対処法もおすすめです。
節約術②食器はつけ置き洗いする
食器洗いの際は汚れを落とすためにお湯を使う方が多いですよね。
しかし、食器は冷たい水につけ置きをして、すすぎの際にだけお湯を使うようにすれば節約になります。
この方法は、食器洗いを急がない場合におすすめです。
節約術③省エネタイプの給湯器に交換する
給湯器そのものを交換すると、今までと同じ使い方をしても光熱費を下げられる可能性があります。
節約をお考えなのであれば、エコジョーズやエコキュートといった、省エネ性に強みのある給湯器がおすすめです。
給湯器の設定温度はサーモスタット混合水栓を使っている場合は50℃~60℃がおすすめ
いかがでしたか?
給湯器のおすすめの設定温度や、節約術について紹介しました。
サーモスタット混合水栓を使っている場合は、42℃以下に設定すると水栓が故障してしまうという事実は確認できていません。
しかし、メーカーからは50℃~60℃に設定することがおすすめされています。
サーモスタット混合水栓をご使用でないご家庭では、光熱費節約の面で考えるとお風呂の設定温度は40℃程度がおすすめです。
また、できるだけ高い温度のお風呂に入りたいけど、光熱費が心配という場合には省エネタイプの給湯器に交換すると解決できることがあります。
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