給湯器を使ってお湯を沸かすと、お風呂に黒いカスが出ることがあります。
この汚れは一体なんなのか、給湯器の故障ではないかとご不安になられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこちらの記事では、給湯器を使ったときに出てくるお風呂の黒いカスの原因や対処法を紹介します。
汚れにお悩みの方や、給湯器の故障ではないかとご不安に感じている方はぜひご一読ください。
黒いカスの正体
まず気になるのは、この黒いカスは一体なんなのかという点ではないでしょうか。。
正体は、いくつかの物質が考えられます。
石鹸カス
まず考えられるのは、石鹸の成分と他の成分が結合することによって生まれる「石鹸カス」という汚れです。
特に、黒いカスの場合に考えられるのは「酸性石鹸」というもの。
石鹸に含まれている油脂成分と、身体から出た皮脂汚れが合わさることで、黒や灰色のベタついた汚れになります。
湯垢
「湯垢」というお風呂特有の汚れがあります。
湯垢とは、水やお湯に皮脂汚れが結合することで生まれる汚れです。
湯垢自体は白いものですが、他の小さなゴミなどと一緒になると黒く見えることがあります。
配管や風呂釜、給湯器の錆び
古い配管や風呂釜、給湯器の一部が錆びて、その部分が剥がれ落ちて黒いカスになることもあります。
破損した風呂釜や給湯器の一部
まれに、風呂釜や給湯器の一部が破損してしまい、その欠片が黒いカスのようなかたちで出ることもあります。
この場合はそのまま放置し続けると給湯器の故障につながる可能性があるため、明らかに金属片やゴム片のようなものが出てくる場合は業者に点検や修理の相談をしましょう。
黒いカスが出る原因
黒いカスの正体はわかりましたが、具体的にはどのようなことが原因で出てくるのでしょうか。
原因①風呂釜にたまった汚れ
追い焚き機能がついている給湯器を使っている場合は、風呂釜にたまった汚れが黒いカスとなって出てくることがあります。
この汚れの正体は、先ほど紹介した石鹸カスや湯垢などです。
多くの給湯器では、風呂釜と浴槽を配管でつないで、お湯を循環させることで追い焚きを行います。
そのときに配管を通って風呂釜に石鹸カスや湯垢などがたまり、ふたたび浴槽に排出されるということです。
浴槽を掃除しても黒いカスが出てきてしまうという場合はこの原因である可能性があります。
原因②給湯器や風呂釜の劣化
古い給湯器や風呂釜を使い続けると、外見上は問題ないように見えても中身が経年劣化していることが多いです。
経年劣化して剥がれ落ちたパーツの一部が配管を通って出てくると、黒いカスのように見えることがあります。
10年以上給湯器を使っており、金属片やゴム片のようなものが流れてくる場合は経年劣化が起きている可能性が高いです。
原因③換気扇
まれに、黒いカスの原因に給湯器が直接関係ない場合もあります。
古い換気扇の錆びが浴槽に落ちてくるというケースです。
上記2つの原因と比べるとあまりみられないケースではありますが、黒いカスが出たからといって必ずしも給湯器が関係あるわけではないということです。
給湯器から黒いカスが出たときの対処法
まずは風呂釜の掃除をしましょう。
市販の風呂釜用洗浄剤を使うと、ご自身でも簡単に掃除することができます。
これで黒いカスが出なれば、原因は風呂釜にたまったゴミだったと判断できます。
問題なのはその後、風呂釜を掃除したにもかかわらず汚れが出続けるという場合です。
この場合は、給湯器や風呂釜の経年劣化や配管の錆びなどが考えられます。
できるだけ早い段階で業者に相談をして、修理や交換をすべきかどうか判断してもらいましょう。
黒いカスの多くはお風呂の汚れが原因。ただし古い給湯器を使っている場合は経年劣化の可能性も
以上、給湯器を使っているときに出てくることのある黒いカスの原因や対処法を解説しました。
基本的には、蓄積された汚れによるものと考えて問題ないでしょう。
風呂釜の洗浄をするとある程度対処できます。
風呂釜をきれいにしても問題が解決していない場合は、給湯器の経年劣化によって部品の一部が剥がれ落ちていることが考えられます。
早めに業者に連絡をして、対処してもらいましょう。
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