給湯器や水道を使用している場合に起こる「ウォーターハンマー現象」をご存知でしょうか?
ウォーターハンマー現象は、放置してしまうと給湯器の故障につながるおそれがあります。
こちらの記事では、ウォーターハンマー現象の仕組みや原因、具体的な対処法を紹介します。
ご自宅の給湯器で不具合のような症状があるためご不安な方や、あらかじめ不具合の内容と対処法を知っておきたいという方はご一読ください。
*現在コロナの影響により、各メーカーにて給湯器の在庫不足が続いております。給湯器直販センターでは自社の倉庫で常時1,000台以上の給湯器を完備していますので、給湯器交換をお考えの方はぜひご相談ください。
「ウォーターハンマー現象」とは
ウォーターハンマー現象とは、給湯器や水道管から”カーン” ”ドン” ”ガン”というような金属音がする現象のことです。
水道の蛇口を閉める際や給湯器の使用中に起こります。
金属をハンマーで叩いているかのような衝撃音が出ることから、このように呼ばれています。
ウォーターハンマー現象の原因
ウォーターハンマー現象の衝撃音は、水道管の中で水が勢い良くぶつかることで発生します。
では、なぜそのようなことが起きてしまうのかというと、主に2種類の原因があります。
ウォーターハンマー現象が起きる原因は、給湯器で起きる場合と水道の蛇口で起きる場合でそれぞれ少しずつ異なります。
原因①給湯器内部のポンプの急停止
給湯器や食器洗い乾燥機などのように、ポンプで水をくみ上げて利用する機器では、一瞬で弁を閉じられる器具が組み込まれています。
弁を閉じることでポンプを急停止させると、水道菅内の圧力が低下してしまい、内部で気相が発生することで、水道管内の水柱が2つに分かれてしまいます。これを「水柱分離」と呼びます。
ふたたび配管内で圧力が復活すると、分かれていたそれぞれの水柱が急激にぶつかり合うことで衝撃音が発生します。
原因②水道管内部の圧力の変動
ウォーターハンマー現象は、給湯器を使用していない時でも起こる可能性があります。
蛇口を急に閉めると、それまで水道管の中を流れていた運動エネルギーが行き場を失ってしまうことで、水道管の中で圧力が強くなります。
それにより水道管が振動を起こすことで衝撃音が鳴るのです。
ウォーターハンマー現象が引き起こすリスク
ウォーターハンマー現象が頻繁に起きている状態で特に対処をせず放置し続けると、配管や給湯器本体にダメージが蓄積されてしまいます。
給湯器で今まで使えていた一部の機能がある日突然使えなくなることや、給湯器本体の大きな損傷につながる可能性があります。
ウォーターハンマー現象を長年放置してしまっている場合や、ウォーターハンマー現象が頻繁に起きるという場合は水道業者や給湯器業者に点検を依頼しましょう。
ウォーターハンマー現象の対処法2選
給湯器をウォーターハンマー現象の衝撃から守るための対策は、比較的簡単に行うことができます。
以下の対処法を試しましょう。
対処法①給湯器に水撃防止器を取り付ける
「水撃防止器」を給湯器に取り付けることで、衝撃を機器側で受け止めて吸収するため、給湯器や配管に大きなダメージが届くのを防ぐことができます。
給湯器によって向いているタイプが異なるため、水撃防止器の利用を希望する場合は給湯器の設置・交換を行っている業者に相談しましょう。
対処法②水道の元栓を絞る
水道メーターの近くにある元栓を絞ることでも、ウォーターハンマー現象を対策することができます。
水道の流れるスピードを遅くすることで、給湯器の内部で弁が作動しても急激に勢いが止まることはないため、衝撃が起こりにくくなるのです。
ただし、きつく締めすぎると給湯器側で「水が流れていない」と判断され、空焚きを防止するための安全装置が作動することでお湯を沸かせなくなる可能性があります。
その他の異音
ウォーターハンマー現象以外にも給湯器から、“ピーピー”、“ボンッ”、“キーン”、“ドン”、 “ガン”、 “ゴーッ”、“ポコンポコン”という音がする場合があります。明らかな異音は、修理や部品交換のサインの可能性があります。
こちらの記事では、給湯器からどんな音が聞こえたら注意が必要か解説しています。
注意が必要な音と問題のない音についても紹介していますので、事前に把握しておけば給湯器の不具合の可能性を見極めやすくなります。ぜひご覧ください。
ウォーターハンマー現象とは、急激な圧力の変化で給湯器の水が衝撃音を発する現象
以上、ウォーターハンマー現象とは具体的にどういったものなのか、原因や対策方法とともに解説いたしました。
ウォーターハンマー現象は、水道管や給湯器の中で圧力が変化することが原因で水がぶつかり、衝撃音が鳴る現象のことです。
あまりに頻発してしまうと、給湯器や配管にダメージが蓄積されて故障してしまう可能性もあります。
ウォーターハンマー現象から給湯器を守るための対策には、衝撃を受け止めて吸収する効果のある「水撃防止器」を取り付けるという方法や、水栓を軽く閉めるという方法があります。
ただし、10年近く同じ給湯器を使用している場合などは、新しい給湯器への交換がおすすめです。
給湯器直販センターでは、給湯器の修理・交換を24時間365日承っております。
修理と交換どちらにすべきかわからないという場合も、相談やお見積もりは無料ですのでお気軽にご相談ください。
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